2024-01-01から1年間の記事一覧
君との距離をはかりたくて、知らない誰かの悩みを覗いたの ニュアンスを変えたフレーズ何度も打ち込んで、馬鹿みたい 色んな時代の色んな人が、僕と同じで答えを探してる けれど、絶対的な答えを見つけた人はいなかった きっと、他人の中に答えはないんだ 僕…
若さって言葉が、嫌いです。 思春期なんて、もっと嫌。 本当は形になんてなっていない気持ちが、ありふれたものに淘汰されてしまうのは、なんて残酷なんだろう。 きっと、他と一緒にされたくないという気持ちもまた、「思春期」なのでしょう。 どうして、自分が…
Googleマップのストリートビューには、過去の日付を見ることができる グレーの車を乗り回していた彼 沢山柿が成る木を自慢していた彼が、そこにはいる また新しい写真で塗り替えられていくけれど、その度に私はタイムスリップして、彼に会いに行くのだ
好きだから、と言ってしまえば片付くことが沢山あるだろう けど、好きなんていう型で抜いたクッキーは味気なくて きみが焼いたネコだかブタだかよくわからないクッキーが、おかしくって、可愛くて、言い切れない切なさで、敵わないなと思ってしまう きみには…
月と太陽って、みんな大好き 明るいとか暗いとか、光とか影だとか、なんか色んな意味がありそうだもん でも太陽からしたら、月と地球の関係って多分エモい。いつも地球の周りを回る月が、見せられない裏側を持ってるところとか 月からしても、太陽と地球って…
リアルとか、なうとか みんないつだって、会えない誰かが恋しいんだ 板ごしのあのこは、あのこじゃないのに、 見えた気になってんだ 心に住む天使はバスケをしていて、わたしは目を瞑る 瞼に浮かんだあのこの揺らいだ姿の方が、ずっと高画質だ
ぼくにはきみが、足踏みしているように見えるけど きっとそれは走り出す準備で 均した地面に足跡を残す咆哮だ きみが走り出したら、目も合わせられないけれど、頭からかかとまで、全身をぼくの目に入れてしまおう
信号のない横断歩道を渡る人は、まるで泥棒で 信号のある横断歩道で人は、王様のよう 何がお前を守っていると言うんだろう 守ってくれる絶対なんていないのに、どうして王様でいられよう 泥棒であれと、クラクションを鳴らす 王様がいなくなるまで、町に騒音…
巻き寿司を腰で1周、ぐるりと巻いた 今日は一巻き、明日は二巻きしていこう 寿司の中身は空っぽで、その空っぽさが無敵の象徴 賞味期限は切れても美味しいと、教室の隅から声がした
きみが水星語を話していたら、ぼくも喋りだす ぼくの彗星語で、きみを呼んでいる きみは太陽に惑わされた星 光なんて見てしまうから、クレーターに気づくんだ ぼくには止められない引力が、きみを動かす
言葉は私を不自由にする。 いつかは私だけのものだった思いが、「孤独」や「不安」と名付けられて、そうしていくなかで、私はいくつもの私の欠片をこぼしてきてしまった。 こぼれてしまった私をかき集めることはできないけれど、言葉自体は自由であって、名前なんて付…