若さって言葉が、嫌いです。
思春期なんて、もっと嫌。
本当は形になんてなっていない気持ちが、ありふれたものに淘汰されてしまうのは、なんて残酷なんだろう。
きっと、他と一緒にされたくないという気持ちもまた、「思春期」なのでしょう。
どうして、自分が「そう」であったとき嫌だった感情を、後進に与えてしまうのでしょう。
どうして、自分の経験に今直面する者と、肩を並べられないものなのでしょう。
思春期だからと一言で片付けてしまうのは、何よりあなたが嫌悪していたことではないのですか。
あなたの中にいつかの私の面影が見える日はもうないのだと、知ってしまったことが、何よりも寂しい。