考える前に書く

好き勝手にしています

母へ

若さって言葉が、嫌いです。

思春期なんて、もっと嫌。

本当は形になんてなっていない気持ちが、ありふれたものに淘汰されてしまうのは、なんて残酷なんだろう。

きっと、他と一緒にされたくないという気持ちもまた、「思春期」なのでしょう。

どうして、自分が「そう」であったとき嫌だった感情を、後進に与えてしまうのでしょう。

どうして、自分の経験に今直面する者と、肩を並べられないものなのでしょう。

思春期だからと一言で片付けてしまうのは、何よりあなたが嫌悪していたことではないのですか。

あなたの中にいつかの私の面影が見える日はもうないのだと、知ってしまったことが、何よりも寂しい。